在宅医療を取り入れるうえでの注意点

時代の移り変わりの中で、利用者が急増しているのが、自宅で治療を行う在宅医療です。在宅医療には、精神的ストレスの緩和や通院の負担減など、メリットが多い反面、気をつけなくてはいけない点もあります。その1つが、緊急時の対応です。病院をはじめとした医療施設であれば、24時間365日医師や看護師が常駐しているので、すぐに対応してもらうことが可能です。

一方の在宅医療は、訪問する日にちや時間があらかじめ決められているため、それ以外の時間帯に急変が起きたときの対応に、時間がかかってしまいます。複数の病気を患っている人は、特にこうしたトラブルが起こりやすいのです。そこで、事前に緊急対応について、確認しておかなくてはいけません。

在宅医療は、オーダーメイド医療と呼ばれることもあるように、患者が自分に必要なものを選択し、専門医が自宅へ訪問して診療する形となります。簡易的な診察や医療行為は受けられますが、CTやMRのように医療機器を使った診察は行えません。患っている病気や症状によっては、在宅を選択できないこともあるので、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。

前述したように、在宅医療は患者ではなく、医師や看護師が自宅に訪れます。、基本的な看護や介護などは家族が対応することになり、通院の付き添いや送り迎えの手間と負担は軽減できても、それ以外の負担が増すケースも少なくありません。家族で話し合い、決めることが重要です。